本記事は、中小企業向けにGoogle Workspaceの導入・AI活用支援を行う株式会社ふじサンバ(神奈川本社・静岡県富士市拠点・全国リモート対応)が運営しています。
Google Meetの「Take notes for me」は、Geminiが会議の音声から議事録・要約・アクション項目を自動生成し、Googleドキュメントとして保存してくれる機能です。これまでは会議ごとに手動で開始する必要がありましたが、Googleは2026年9月21日から、Business Standard・Business Plusの組織では3人以上が参加する会議で自動的にオンになる仕様変更を予告しています。手動でも自動でも使える機能ですが、「知らないうちに議事録が作られていた」を避けるために、管理者は今のうちに設定を確認しておくのがおすすめです。
この記事のポイント
- Take notes for meはBusiness Standard以上で利用可能(Business Starterは対象外)
- 2026年9月21日から、3人以上参加の会議でデフォルトが「自動オン」に変わる
- 議事録は主催者のGoogleドライブに保存され、共有範囲は3段階から選べる
- 管理コンソールから組織単位・グループ単位で自動化のオン/オフを制御できる
- 2026年8月からは対面(オフライン)会議でもスマホからメモを取れるようになった
1Take notes for meとは何か
Take notes for meは、Google Meetの会議中にGeminiが発言内容を解析し、決定事項・アクション項目・要点を整理した議事録を自動で作成する機能です。会議終了後、文字起こし全文と要約をまとめたGoogleドキュメントが自動生成され、参加者にはメールでリンクが共有されます。遅れて参加した人は、会議中でも「これまでの要約」を確認しながら参加できます。
会議の「メモ係」を決める必要がなくなり、参加者全員が会話に集中できるようになる点が、企業での導入が広がっている理由です。
2使い方(PC・スマホ)
- PC(ブラウザ):会議に参加後、画面右上の「メモを取ってもらう」をクリックして開始
- Android / iPhone・iPad:画面メニューから「Geminiでメモを取る」を選び「開始」をタップ
開始前の画面では、議事録を送る相手・議事録の言語・セクション構成などの詳細設定も調整できます。対象となるのは15分から8時間までの会議で、開始・停止の操作は主催者と主催者と同じ組織内の参加者が行えます。
具体的な社内での使い道(議事録のNotebookLM化など)は、NotebookLM(Gemini Notebook)の社内活用例7選もあわせてご覧ください。
Google WorkspaceのAI活用は、導入・設定とセットで無料相談を受け付けています。
無料相談を申し込む(入力30秒・営業電話なし)3対応プラン・言語・保存先
Take notes for meが使えるのは、Business Standard・Business Plus・Enterprise Standard・Enterprise Plusです。Business Starter(1人あたり月額800円・税抜〜)には含まれていないため、議事録機能を目的にプランを選ぶ場合はBusiness Standard以上を検討してください。プランごとの詳しい違いは47都道府県対応の導入ガイドで解説しています。
対応言語は英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・日本語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語の8言語です。ただし1つの会議で使えるのは同時に1言語のみで、日英が混在するような会議には対応していません。
議事録は会議終了後、主催者のGoogleドライブ内「Google Meet」フォルダにGoogleドキュメントとして自動保存されます。共有範囲は主催者が「すべての招待済みゲスト」「組織内の招待済みゲストのみ」「主催者と共同主催者のみ」の3段階から選べます。
4【重要】2026年9月21日からデフォルトが「自動オン」に変わる
Googleは、Business StandardまたはBusiness Plusを利用する組織について、2026年9月21日以降、主催者を含めて3人以上が参加する会議でTake notes for meをデフォルトでオンにすると発表しています。これまでは会議ごとに参加者が手動でボタンを押す必要がありましたが、今後は対象の会議で自動的に記録が始まる形に変わります。
管理者は、管理コンソールの「アプリ」→「Google Workspace」→「Google Meet」→「Geminiの設定」から、組織単位・グループ単位で次の3パターンを選択できます。
- 機能を無効化する(利用者が会議ごとに個別に有効化することは可能)
- 主催者のすべての会議で有効にする
- 主催者かつ3人以上が参加する会議で有効にする
設定変更は最大24時間で組織全体に反映されます。取引先との商談や社外秘の打ち合わせなど、自動での議事録化を避けたい会議がある場合は、9月21日より前に自社の運用方針を決めて設定しておくことをおすすめします。
5対面(オフライン)会議でもメモが取れるようになった
2026年8月から、スマートフォンのGoogle Meetアプリを使って、対面(オフライン)の会議でもTake notes for meを起動できるようになりました。オンライン会議への接続なしに、その場の音声をGeminiが解析し、構造化されたメモ・アクション項目・文字起こしをGoogleドキュメントとしてまとめてくれます。来客対応や店舗・現場での打ち合わせなど、これまで議事録が残りにくかった場面での活用が期待されます。
AI議事録ツールの選び方 — 「使っている会議ツール」で決まる
「AI議事録のおすすめはどれか」という質問をよくいただきますが、選ぶ基準は製品の優劣ではなく、普段どの会議ツールを使っているかです。会議ツールと議事録が同じ画面で完結しないと、録音・アップロード・確認という手間が毎回発生し、その手間で効率化の効果が相殺されます。
| 普段使っている会議ツール | 対応するAI議事録 | 追加契約 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Google Meet | Gemini の Take notes for me | 不要(Google Workspaceに標準搭載) | 議事録がGoogleドキュメントで自動生成され、ドライブに保存される |
| Microsoft Teams | Microsoft 365 Copilot | 必要(Microsoft 365とは別契約) | Teams・Outlook・Wordとの連携が前提の設計 |
| Zoom | Zoom AI Companion | プランにより異なる | Zoom内で完結。他ツールとの連携は別途 |
| 会議ツールを固定していない | 録音デバイス・専用サービス | 必要 | 対面会議にも使える反面、費用が別にかかる |
Google Workspaceを使っている会社は、追加費用ゼロでこの機能を持っています。 2025年1月からGeminiが全プランに標準搭載されたため、すでに利用料を払い済みの状態です。「AI議事録ツールを検討する」前に、まず自社が今使えるものを確認する価値があります。
なお、対面(オフライン)の会議についても取れるようになっています(後述)。「AI議事録は無料で使えるか」という点については、Google Workspaceを契約していればその料金に含まれるため、追加の支払いは発生しません。個人の無料Googleアカウントでは利用できない機能である点にご注意ください。
精度を上げる3つのコツ(プロンプト例つき)
自動生成された議事録が使い物にならない、という相談の原因はほぼ次の3つです。
コツ1: 会議の冒頭で「今日の議題」を声に出す AIは会話の流れから構造を推測します。冒頭で「今日は3点です。1点目が見積の条件、2点目が納期、3点目が次回の日程」と宣言するだけで、議事録の見出しが整理されます。人間の議事録係にとっても同じですが、AIのほうがこの影響を強く受けます。
コツ2: 固有名詞は一度、正確に発声する 社内の略称や型番、取引先の社名は誤変換されやすい部分です。会議中に一度、ゆっくり正確に発音しておくと、以降の認識精度が上がります。
コツ3: 生成後にプロンプトで整形する 生成された議事録をそのまま配るのではなく、Geminiに整形させます。実務で使いやすい指示の例を挙げます。
この議事録から、決定事項・保留事項・次回までの宿題の3つに分けて箇条書きにしてください。
宿題には担当者名と期限を必ず付けてください。書かれていない場合は「未定」と記載してください。
この議事録を、欠席した人が3分で状況を把握できる形にまとめてください。
経緯は省き、結論と次のアクションだけにしてください。
この議事録から、取引先に送る報告メールの下書きを作ってください。
社内向けの表現は取り除き、丁寧な文体にしてください。
**「書かれていない場合は未定と記載」**のような指示が重要です。これを入れないと、AIが不足部分を推測で埋めてしまうことがあります。
文字起こしに任せてはいけないこと
AI議事録は万能ではありません。実務で必ず人が確認すべき箇所を挙げます。
| 確認が必要な箇所 | 理由 |
|---|---|
| 金額・数量・日付 | 聞き取りの誤りがそのまま記録に残る。契約や発注に直結する部分 |
| 「やる/やらない」の結論 | 会議中に結論が曖昧なまま終わった場合、AIがどちらかに寄せて書くことがある |
| 担当者の割り当て | 発言者と担当者が一致しない場合に取り違えが起きる |
| 社外に出す文面 | 社内の言い回しがそのまま残るため、必ず人が書き直す |
運用としては、会議終了後に主催者が5分だけ目を通すルールにするのが現実的です。ゼロから書く40分が5分の確認に変わるだけでも、効果は十分にあります。
議事録は「作った後」で差がつく
自動で議事録が溜まり始めると、次に出てくる課題は「過去の議事録を探せない」ことです。
ここで効くのが Gemini Notebook(旧NotebookLM)との組み合わせです。案件ごとに議事録をまとめたノートブックを作っておくと、「この案件で納期について何が決まったか」と質問するだけで、出典付きで該当箇所を示してくれます。半年前の会議の決定事項を探す作業がなくなります。
具体的な手順はNotebookLM(Gemini Notebook)の社内活用例7選にまとめています。
自社ならどこから始めるべきか、無料でご提案します。
無料相談を申し込む(入力30秒・営業電話なし)6導入前に決めておきたい社内ルール
自動化される分、次の点は事前に社内で決めておくと安心です。
- 自動オンにする会議の範囲(全社/特定の部署のみ、など)
- 議事録の共有範囲のデフォルト設定
- 社外との商談・機密性の高い会議での取り扱い(オフにする/その場で停止する)
- 議事録ドキュメントの保管・アクセス権限の見直し
Geminiの他の使い方とあわせた全体像は、Google Workspace×Geminiで業務効率化する活用例10選にまとめています。
7よくある質問
Q1. Google MeetのGemini議事録機能はどのプランで使えますか?
A. Business Standard・Business Plus・Enterprise Standard・Enterprise Plusで利用できます。Business Starter(1人あたり月額800円・税抜〜)には含まれていません。
Q2. 2026年9月21日から何が変わるのですか?
A. Business StandardまたはBusiness Plusの組織で、主催者を含め3人以上が参加する会議において、自動メモ作成がデフォルトでオンになります。
Q3. 自動議事録をオフにしたい場合はどうすればいいですか?
A. 管理コンソールのGoogle Meet設定から、組織単位・グループ単位で無効化や適用範囲の変更ができます。設定は最大24時間で反映されます。
Q4. 議事録はどこに保存され、誰が見られますか?
A. 主催者のGoogleドライブ内「Google Meet」フォルダに自動保存されます。共有範囲は主催者が3段階から選択できます。
Q5. 対応している言語や会議の長さに制限はありますか?
A. 対応言語は8言語ですが、1会議につき同時に使えるのは1言語のみです。対象となる会議の長さは15分から8時間までです。
Q6. 導入や設定の相談はできますか?
A. 株式会社ふじサンバでは、Google Workspaceの導入(初期設定の代行)とあわせて、Meet議事録の自動化設定や社内ルール整備の支援を47都道府県オンライン完結で提供しています。概算見積は無料です。
Q7. 対面(オフライン)の会議でも議事録は取れますか?
A. 取れます。2026年8月から、スマートフォンのGoogle MeetアプリからTake notes for meを起動し、対面会議の音声をそのまま構造化されたメモ・アクション項目・文字起こしとしてGoogleドキュメントにまとめる機能が順次展開されています。
Q8. AI議事録のおすすめはどれですか?どう選べばよいですか?
A. 製品の優劣ではなく「普段どの会議ツールを使っているか」で決まります。Google Meetを使っているならGeminiのTake notes for me(Google Workspaceに標準搭載のため追加契約不要)、Microsoft TeamsならMicrosoft 365 Copilot(別途契約が必要)、ZoomならZoom AI Companionが自然です。会議ツールと議事録が同じ画面で完結しないと、録音・アップロード・確認の手間が毎回発生し、効率化の効果が相殺されます。Google Workspaceを契約している会社は、すでにこの機能の利用料を払い済みの状態です。
Q9. AI議事録は無料で使えますか?
A. Google Workspaceを契約している法人であれば、その料金に含まれるため追加の支払いは発生しません。2025年1月からGeminiが全プランに標準搭載されたためで、Business Starter(1人あたり月額800円・税抜〜)でも対象です。ただし個人の無料Googleアカウントでは利用できません。Microsoft TeamsのCopilotなど他社のAI議事録は、既存契約とは別に法人契約が必要になる点が異なります。
Q10. 自動生成された議事録が使い物になりません。精度を上げる方法はありますか?
A. 3つの方法が有効です。①会議の冒頭で「今日は3点です」と議題を声に出す(AIが会話の流れから構造を推測するため、見出しが整理されます)②社内の略称・型番・取引先名を一度ゆっくり正確に発音する(誤変換が減ります)③生成後にGeminiへ整形を指示する。整形の指示は「決定事項・保留事項・次回までの宿題の3つに分けて箇条書きにし、宿題には担当者名と期限を必ず付ける。書かれていない場合は『未定』と記載する」のように、不足部分を推測で埋めさせない一文を入れるのがコツです。
Q11. AI議事録に任せてはいけない部分はありますか?
A. あります。①金額・数量・日付(聞き取りの誤りがそのまま記録に残り、契約や発注に直結します)②「やる/やらない」の結論(会議中に結論が曖昧だった場合、AIがどちらかに寄せて書くことがあります)③担当者の割り当て(発言者と担当者が一致しない場合に取り違えが起きます)④社外に出す文面。運用としては、会議終了後に主催者が5分だけ目を通すルールが現実的です。ゼロから書く40分が5分の確認に変わるだけでも効果は十分にあります。
8まとめ
Google MeetのTake notes for meは、Business Standard以上であれば追加料金なしで使える議事録AIです。2026年9月21日からは3人以上参加の会議で自動オンに変わるため、社外秘の会議がある会社ほど、切り替わる前に管理コンソールでの設定確認をおすすめします。まずは自社が対象プランかどうかと、現在の自動化設定を管理コンソールで確認するところから始めてみてください。